ごあいさつ
これまで道内各地の総合病院と精神科病院で、長年こころの医療に携わってさまざまな経験を積んできました。心がけてきたことは、生きづらさや困難を抱えている方に対して、長期的な視点に立った対応をご本人と共に考えて行くことと、できるだけ少ない種類、容量での薬物治療を行うことです。また、ご高齢の方の気分の変調や不安などに積極的に対応していくことは、地域の中で特に重要な役割と考えております。
来院していただいた方の悩みに寄り添い、本人や関わる人達の生活の質が少しでも改善できるよう、職員一同努力していきます。よろしくお願いいたします。
院長 長栄 洋(ちょうえい ひろし)
院長略歴
長栄 洋(ちょうえい ひろし)…
1997年札幌医科大学卒業
医学博士(札幌医科大学2003年)
精神保健指定医
精神神経学会認定精神科専門医
副院長略歴・ごあいさつ
長栄 未来(ちょうえい みらい)…
2005年札幌医科大学卒業。精神保健指定医
おかげさまで当クリニックも開設から三年経ちました。立ち上げから今日までかかわってくださった全ての方々に、院長ともども心から感謝しております。
患者様の様々な不調、悩み、不安などをお聞きして、薬物療法(なるべく少量を心掛け、必要十分な量・種類の薬を使う)および現実的な対策(症状への対処法。また、精神症状に影響しているストレスを特定し、できるだけ減らせないか検討する。具体的には、仕事への向き合い方・仕事を休む・人とのかかわり方・物事の考え方・生活習慣 等々…)を考えていく、というのが診察の大きな流れとなります。
薬については、患者様の症状に最も効果があるだろうと考えられ、かつ副作用の少ない薬を、なるべく少ない量から処方するのが基本です。効果が十分でない際は量を増やす、もしくは種類を変える、というふうに、患者様の調子をお聞きしながら調整していきます。
また、ストレスについては、ご自身ではっきりと原因について話される場合もあれば、なかなか思い当たらないという場合もあります。診察回数を重ねていくうちに、生活の中で何がストレスなのか分かっていくケースも少なくありません。
長い間つらい思いをされており、遂に意を決して精神科を受診されたという場合は特に、初診では患者様のこれまでのお話を聞くだけでいっぱいになってしまうこともあります。はっきり言ってもらえなかったという思いを持たれるかもしれませんが、次回以降お話していきますので、どうかあきらめずに受診してくださるよう願います。
どの診療科でも言われることですが「治療は患者様と医療者の共同作業」、精神科はまさに、患者様に正直に話をしていただくところから始まります。日々、その勇気に感謝しながら診療しています。